あなたは、現在働いている環境の中で、人間関係で苦労していませんか?
私が歯科技工士をやっていた頃は、取引先の歯科医との関係で、かなり気を使っていました。
歯医者と技工士というのは上下関係が、かなりはっきりしていますので、それはそれで仕方が無いことでした。私の場合はとくに腕が良い歯科技工士では無かったため、人間関係を上手く築くことで仕事を出してもらっていました。
しかしながら、歯科技工士という仕事は技術職ですので、もともと器用で、勉強熱心で、歯科医の要望どうりの仕事を満足のいくように出来る人間が生き残れる職種です。
要するに、いくら人間関係を上手く築いたとしても結果的には、腕の良い技術者には負けてまうという弱肉強食がハッキリしている職種なのです。
もっとも、それはどんな職種にでも言えることですね。
それでも35年間は何とか続けてきた職業でしたので、歯科医との人間関係では相当なストレスをかかえていました。
歯科技工士という職を失ったばかりの頃は、「これから先、どうやって生きて行けば良いのか?」という問題は大きかったですが、反面、歯科業界から開放されて自由になったという気持ちも大きかったです。
しかし、その後は、色々な仕事を転々とする中で、様々な人間関係でストレスを感じることになったのです。
60歳を過ぎた人間が全く経験の無い職場で、新たに働くということは、とても大変なことだったのです。
世間は老人に対して甘く接してはくれません。
まるで、ボロ雑巾のように扱われることも多かったです。
仕事自体は、どんな職種でも耐えることは出来ましたが、人間関係では相当に打ちのめされました。
身も心もボロボロの状態になってしまうこともありました。
それでも、家族を守って生きていかなければなりません。
誰かが言っていましたが
「仕事で頂くお金というのは、
80パーセント以上は我慢料である」
ということが良く分かりました。
専門的な仕事で無いかぎり(ど素人がすぐに出来る様な仕事)、仕事そのものは、努力すればすぐに覚えられますが、問題は人間関係です。
とくに誰でも出来る様な仕事の現場には、必ずと言っていいほど「嫌なヤツ」がいます。
嫌なヤツが居る事で、日々、ストレスの連続になります。
それでも、お金を稼ぐ為には、我慢しなければなりません。
以前にもお話したことがありますが、「嫌なヤツ」と付き会って行く為に私が選んだ最終的な解決方法は、「嫌なヤツ」と仲良くしてしまうということです。
私は、様々な職場の中で、様々な「嫌なヤツ」と出会いましたが、そのような人たちには共通点があります。
〇「基本的に能力が無く、自分自身が周りから認められていないために、弱いもの虐めをする」ということです。
〇そして、そのような人たちは、例外なく自分の適わない上司などにはペコペコしています。
〇また、自慢話と、ひとの悪口ばかり言います。
〇会社や上司の悪口ばかり言います。
そんな人間と、一体仲良くできるのでしょうか?
そこで、私が「嫌なヤツ」に対してとった行動です。
1.積極的に挨拶をする。
2.相手の言ったことに決して逆らわない。
3.相手を褒めちぎる。
4.いつも笑顔で接する。
5.自分の仕事は手を抜かずにしっかりこなす。
2と3はとても大変なことです。
しかし、ここまでやると、相手は自分の見方だと思い込んでしまうので、あまり攻撃しなくなります。
それでも「嫌なヤツ」というのは、もともと人格形成に問題がある人間なので、性格までは変わりません。
「嫌なヤツ」は「嫌なヤツ」のままです。
時として、殺意さえ抱くこともあります。
現在の職場でも、そのような人間が一名います。
入社した当時は相当にパワハラを受けていましたが、現在では、その人は私のことを友人だと思い込んでいますので、以前のような態度はあまりとりません。
何故、そこまでして、自分を殺してまで「嫌なヤツ」と仲良くするように(表向きだけですが)しているかと言いますと、現在の職場で長く働いていたいからです。
幸運なことに、現在勤務している会社では、契約雇用から無期雇用になりました。
パート社員なので給料はマジで少ないですが、会社自体は安定しているし、仕事自体も自分に合っているので70歳過ぎまで働きたいと思っています。
結論から言いますと「職場にいる嫌なヤツ」の対処策は、我慢するか、退職するかしかないと思います。
相手が暴言を吐いたときには誰でもムカっときますよね。それでも、冷静になって考えると、「暴言を吐いた理由」というのが必ずあります。
その理由を分析して、相手の性格を知るということが必要です。
嫌なヤツと付き合ううえで、一番大事なことは「常に冷静になる」ということです。
それでも、我慢できないほどのダメージを受けることもあります。
そんな時は、職場を変えるということも必要です。私自身もそのようなことが二度ほどありました。
あまりにパワハラが酷い場合には、ストレスで病気になってしまうことだってあります。
ちなみに、職場の上司や同僚に相談しても解決策にはなりません。
自分の身は自分で守るしかありません。